フルコンの戦術③突きのコツ
どうも。凡人です。
前回は武器の鍛え方(突き)だったので、今日は突きのコツを説明します。
突きは蹴りに比べ神経系が発達している為、狙った位置に狙った角度で打ち込みやすい技です。
ですが効かせる突きを使える人は多くありません。
全日本トップクラスの選手であっても、筋力頼みの突き方をしている人がいるぐらいです。
突きでありがちな失敗例としては主に2つ・・・
①身体の連動が無く腕力で突く。
(初級者にありがち)
②身体の連動は出来てるけど体重が乗ってない。
(中級者~上級者にありがち)
①は、腕力だけで突くと動員される筋量が少ないので得られるエネルギー量が少なくなり効かない。
②は、身体の連動が出来てるので動員される筋肉量は多くなるが、連動だけでは筋肉量以上のエネルギーが得られない。(ガチムチマッチョなら良いが・・・。)
初級者と中上級者の違いは身体の連動性です。
中上級者と効かせる突きの使い手の違いは体重移動エネルギーが使えるかどうかです。
先ず空手の基本的な突き方から説明しましょう。
オーソドックス(右利きなら左手左脚前)に構えて左足を一歩踏み込む。
↓
左脚が地面に着いたら腰を回し、回転エネルギーも使う。
↓
体重移動のエネルギーと回転エネルギーを合わせて左手で突く。(順突き)
これがどこの道場でも教わる基本です。
豪拳であれば、この突き方でもある程度の体重は乗せれます。
この突き方で、突いた拳を素早く引けば柔拳ぽい突きも出せます。
この突き方は、突いた手を捌かれても体勢が崩れにくいので無難に使えます。
ですが、体重移動エネルギーの大部分は左脚が着いた時点で地面に逃げてます。
なので効かせる突きのコツは左脚を一歩踏み込んで、左脚が地面に着く前に突くと言うことです。
これは空手の基本とは根本的に違う突き方です。
ですがこの突き方が一番体重が乗ります。
論より証拠。実験してみましょう。
壁に向かってスタンダードに構えゆっくり突きを出し壁に押し当てましょう。
拳が壁に着いたら全身の筋力を使い壁に拳を押し付けましょう。
この時の疲れ方と拳に掛かる圧力を覚えてて下さい。
次に、同じ様に構え拳を壁に着けます。
今度は左脚を地面から離して拳を押し付けます。
この時、体幹を絞め、肘と軸が曲がらない様に意識して身体ごと壁に倒れこんで下さい、
どうですか?
積極的に拳を押し付けようとしなくても、最初にやった方法より拳に圧力を感じませんか?
これが体重を乗せた突きの圧力です。
非常に強力なのに疲れにくい便利な突き方です。
『でもこれ捌かれたら終わりじゃん!』
と思いますよね?
突きが相手に当たった瞬間、もしくは捌かれた瞬間に左脚が地面に着くので体勢は崩れません。
この体重が乗った状態で拳の当たっている時間を短くすれば(腕が伸びて当たったら脊髄反射で引くぐらいの速さ)効かせる突きの出来上がりです。
最初は上手く出来ないでしょうが意識して反復練習をすれば使える様になります。
拳が先行して、残った身体が後からついてくイメージです。
長くなったので今日はここまで。
それでは、また。